ドウモハジメマシテ
或る日の日中。
煙草を吹かしながら空を見上げる。つい最近までは入道雲が目立っていたのに京の空は水に溶けた和紙の様な鱗雲が泳いでいた。
大きく息を吸う、喉から肺へ乾いた涼しい空気が心地いい。
「もう秋か。」
心なしかいつも青いはずの空が赤い青に見えた気がした。
芸術の秋に食欲の秋、スポーツに読書となんでもござれの季節。何を始めるにも邪魔をしない気温と気候がやってきた。そんな秋の訪れに感化され、なにか新しく始めようと思い今回筆を執った次第です。
HMAENというバッグブランドに携わることになり半年ほど、過去の記録を見てどんなブログやジャーナルにしようかと思い遡っていくと、まったく更新がされていなかった。スタッフの生の声や本音が発信されておらず無機質な告知のみに申し訳なさを感じた。
「えぇ、、、」
こんな声が自然と漏れてしまいました。半年間私自身もブログという存在が頭からすっぽり抜け落ちており、お店の長として不手際でしか無いのですが、前任と前々任マネージャーすら手を付けてなかったことなので仕様が無いということにしていただきたく思います、、、
まっさらで手がほとんど加えられていない状態、純真無垢なキャンパスと言えば聞こえは良いが、手つかずの雑木林としか思えないのです。生い茂った木々が光を遮り重たい雰囲気が立ち込める。どこから手を付けてよいのやら。
ひょんなことから始めることになり、後悔が押し寄せております。更新頻度は高くないと思いますがぼちぼち無理せずにやっていこうかと思っています。私自身の日常からお店の告知まで幅広く発信出来たら良いなと。
駄文ではありますが、バッグ達のストーリーを皆様に伝えていければと。お時間許すまで見てもらえれば私は満足です。
とりあえずはHMAEN(アエナ)という熱い思いが込められたブランドがある事と後悔の念に苛まれている店長 福山を覚えて貰えれば嬉しいです。
では、また。
HMAEN 京都 店長 福山